ヒルトンでアップグレードをする時の4つの注意点 (その1)
こんにちは。くじら俱楽部代表の中山孝志です。
先日、「ヒルトンのアップグレードを検討しているので相談にのって欲しい」という方からくじら倶楽部へご相談の連絡が入りました。
ヒルトンがラグーンタワーを売り出し始めてから早くも今年(2024年)で24年目となりました。様々なオーナー様のケースを見ているだけに、皆さんの判断材料の一つとして、アップグレードの注意点を簡単にまとめてみました。
ご参考までに、アップグレードという制度を持っている会社は、ハワイのタイムシェア会社では、ヒルトンのみとなります。マリオットやディズニー、ウィンダムでは、アップグレードの制度はなく全て買い増しのみとなります。
それでは、以下にヒルトンのタイムシェアで、アップグレードを行なう時の注意点をご案內致します。
1.クラブ予約で予約が取るだけ、予約システムを使いこなせているか?
グランドアイランダーやグランドワイキキアンなど、ポイントの大きな物件の魅力は何と言っても年間管理費の割に毎年の割当ポイントが大きいことです。よく言われる「ポイント買い」という考えでアップグレードを行った場合には、一口で20,000ポイント以上所有することで管理費も一口分で安く済むというメリットがあります。
ただし、ワイキキでの利用を考えると、時期によってはクラブ予約で大きなポイントで2週、3週分の予約を取ることが難しい場合があります。それは時期によりホーム予約で既に予約が一杯になっている場合があるからです。ですので、宿泊したい部屋がラグーンタワー、カリアタワー、ホクラニの場合には、そのままその物件を継続して所有し、ホーム予約で予約を手配した方が確実に予約が確保できる状態を維持することが可能です。
また、沖縄の瀬底島を始め最近の物件は大きなポイントが増えてきています。ヒルトンが1物件当たり大きなポイントを販売すればするほど、ワイキキのクラブ予約の競争率が高くなる傾向が、より一層強くなるとご理解ください。
今後は、1物件で20,000ポイント以上を所有するメンバーが増えてきたことにより、益々クラブ予約での競争率が高くなります。もちろん、固定週へのアップグレードの場合には、予約の心配はありませんが、クラブ予約でワイキキを利用することをお考えの場合には慎重にお考え下さい。
2.子供にタイムシェアの継承を考えているか?
多くのお客様が売却の相談に来られ、「子供たちから、高額な年間管理費を払いたくないからタイムシェアは要らない。早めに売って欲しいと言われて来ました。」という話を聞きます。親の代で使いこなせて楽しめたタイムシェアであっても、子供たちの代になると毎年の管理費が負担になってしまうという場合があります。中には次の世代の人達が喜んで引き継いでいる場合も多いですが、家庭の事情により異なります。
また、お子さんが二人いる場合には、ポイントの大きな物件を一つ持っていても子供2人で共有するには不便です。高級車1台を独立して別々に所帯を構えている兄弟2人で仲良く使いなさいと言って残すようなものです。どうせ残すのであれば、アメリカ人のようにお子さん一人に一口ずつ残すという考えをお持ちになると後々の揉め事が少なくなります。
私がヒルトンに在籍していた頃から、こちらのアドバイスで多くの方がアップグッレードではなく買い増しを選ばれてきたのを見てきました。
大きなポイントを一口で持つのは管理費上有利ですが、子どもに残すことを考えた場合には、そのご家庭に合った残し方を事前に想定して判断されると良いと思います。また、ヒルトンではダウングレードが出来ませんので、ハワイに来る回数を少なくしたい状況であれば、2物件のうち1物件を残してハワイに来る頻度を少なくするということも可能になります。
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