知っておくと便利なタイムシェアの名義人ルール
正しい知識があれば無駄な経費を使わなくても良かった!と言うことは、タイムシェアに関してもよくある話です。
KCC方面から見たワイキキのホテル群
今回は、購入の段階で質問の多い、どのように名義登録すべきかという事についてご説明します。
この説明は、単に所有すると言うだけでなく、売却時の経費を含めてのアドバイスとなりますので、タイムシェアリセール専門会社ならではのアドバイスです。
1 単独所有は避けたほうが良い理由
ハワイ州の不動産並びにタイムシェアを単独名義で所有すると、万が一所有者が亡くなった場合、遺言の検認裁判という制度を得ないと、名義の変更や売却自体も行うことができなくなります。その際に物件価格に関わらず、弁護士費用として約50万円ほど掛かります。ですので、この費用を避けるためにも2人以上で所有するほうが良いと一般的に言われます。
2 子供や孫の名前を名義に入れるべきか
上記の単独所有を避けるために、子供の名前を名義に入れるべきかという相談が多く行われます。その場合、購入時も売却時も名義人全員の署名が必要となります。特に、お子さんや名義に入るご家族の人が遠隔地や海外にいる場合には、署名の取り付けに手間と時間がかかる場合がありますので、総合的に判断するようにして下さい。
3 売却時に愚痴として多い、「子供の名前を入れなければ良かった」という理由
共同名義人として名前が乗っている人は、全員が売却時の契約書や権利書、更に税務関係の書類に署名をする必要があります。権利書には、公証手続が必要となりますの、その分の費用が掛かります。更に、売却時には、今年の2月から所有者全員の米国における納税番号の取得と合わせて、源泉税の支払いと確定申告が必要となります。日本においては、タイムシェア売却に伴う確定申告は必要ありませんが、米国においては所有者全員が確定申告をする必要があり、その分の会計士の費用が掛かりますので、費用もバカになりません。
4 子供がタイムシェエアを継承するかどうかはすぐに決める必要はない
子供に残そうと思って名義を入れたが、管理費を払いたくない、毎年ハワイに行くとは限らないので、今持っているタイムシェアを売却して欲しい!と頼むお子さんも多いのが現状です。物件にもよりますが、年間一口10万円から20万円ほどの管理費を払うのは確かに経済的に負担となる場合もあります。また、権利書上に載せる名義は、「名義変更サービス」を利用すれば、途中で名義人を追加したり、家族内で無償譲渡することも可能です。ですので、名義に入れるお子さんたちの意思を確認してから名義を入れるほうが良い場合もあります。
簡単にポイントのみをご案内させて頂きましたが、もし、相談がある場合にはお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
くじら倶楽部
中山孝志