タイムシェアリセールを理解する5つのキーワード
タイムシェアのリセールは、通常の不動産売買と同じ取引形態になります。今回は、ご参考までに不動産取引の取引に関連する用語をまとめてみました。一度目を通していただけると、簡単にご理解いただけるかと思います。全ての交渉は当社が間に入り、売り主様と買主様が直接やり取りを行うことはございません。
1. リスティング価格
リスティング価格とは、売主が希望する売り出し価格のことです。
通常、同じリゾートの同じ物件がすでに売りに出ている場合、ある程度の相場というものが存在します。その中で売主の希望により価格を設定しますが、早く売りたい方は低めからの、そして少しでも高く売りたいという方は高めからの売り出しスタートとなります。
ちなみに、当社の売り出し物件一覧はこちらとなります。
https://www.kujiraclub.com/wiki/TimeShare/Listing
2. オファー価格
売り出し中の価格に対して、買主は希望の申し込み価格を提示することができます。日本語ですと、指値を入れるという表現をする場合もあります。
売り出し価格に対して希望価格を入れて、値引き交渉できる場合もあれば、売主が「これ以上安くはなりません」と、一切値引きしない姿勢で売り出す場合もあります。当社の場合、正式に申込書を提出していただければ、希望価格での申し込みを入れることが可能ですが、事前に値引き交渉を受け付けない売り主様もいますので、その時には事前にお伝えさせて頂いております。
3. エスクロー
エスクローとは、不動産取引を行うにあたって中立の立場で間に入る、日本でいう司法書士のような役割をします。権利関係の書類と代金決済を扱う会社になります。
また、このエスクローには、管理費やローンの未払いがないかを確認し、移転登記前にすべてを清算するという役割もあります。また、エスクロー会社移転登記後、権利書に対して保険証書をつけて権利に対する保証を提供してくれます。アメリカの不動産取引が問題なく処理されるための重要な役割を担っています。
4. 権利書と登記
アメリカのタイムシェアリゾートは権利書が登記されています。ですから、タイムシェアを手放す場合には、この権利書の移転登記が必要になります。
通常、仲介として入る不動産会社とエスクローとの共同作業により、この移転登記が行われます。
5. リゾート会社の買い取り権利
一般的には、第一先取特権、または第一先買権ともいわれます。英語では、Right of First Refusal (ROFR) と言います。各リゾート会社がこの権利を有しており、リセール市場での売買価格が安い場合、その取引にダメ出しをして、リゾート会社が物件を買いとることができます。
日本ではあまり馴染みのない権利ですが、アメリカの不動産取引においてはよく使われる制度です。ですから、あまり安いと買えない場合があるということをご理解ください。
くじら倶楽部
中山孝志