タイムシェアを買う前に検討する名義のこと
タイムシェアを購入する際に、必ず検討が必要になるのがご名義人様についてです。
ご夫婦名義にするのか、お子様を入れるのかについては、長所と短所があります。そこで、こちらの記事では名義に入れておけば良かったと後悔するケースと、名義に入れてしまったために後悔したケースについてご紹介したいと思います。名義を入れるかどうかの注意点として一読いただけますと幸いです。
名義について検討する必要がある理由
タイムシェアを購入する際に所有権利の名義について十分に検討する必要があります。なぜなら、移転登記が完了した後に、名義を加えたい、もしくは削除したいという場合には弁護士を利用した名義変更手続きが必要になり費用がかかるからです。
ケースによって名義変更の費用は異なりますが、2024年3月現在、最安値は$2,200からの手続きになっています(+公証費用もかかります)。離婚をしている場合、法人名義に変更するなどの場合は、費用はもう少しかかります。
そのため、購入時に名義のことをご検討いただけると、のちのち名義について後悔する可能性が低くなるかと思います。
「名義に入れておけば良かった」と後悔するケース
①お子さんがご自身でタイムシェアを利用したいのに毎回ゲスト登録料がかかってしまう
お子さんが頻繁にハワイ(またはアメリカ)で利用するため、名義を追加しておけば良かったというケースがあります。名義人に入っていないとチェックインをすることができません。ヒルトンの場合、名義に入っていない人だけでタイムシェアに泊まる時、ゲスト登録が必要になり、費用もまたかかります(2024年現在、オンライン:$69 電話:$94)。
また、お子さんを名義に入れておけば、オープンシーズンも利用が出来たかもしれないという点で後悔することもあります。
②お子さんがタイムシェアを引き継ぐ意思があるのに名義に入れていなかった
お子さんがハワイが大好きで、元々タイムシェアを引き継ぎたいという意向があったにも関わらず、お子さんを共同名義に入れていなかった。その為、名義変更の費用をかけて、手続きが必要になったというケースです。最初から家族での共有名義にしておけば、名義変更の費用を節約することができます。
ただし、お子さんの意思確認が必要なのと、お子さんが2人以上ですと、相続するときにトラブルになる可能性もありますので、十分にご検討ください。
③単独名義の場合で亡くなってしまった場合、高額な弁護士費用がかかった
母親(もしくは父親)が自分の小遣いで購入するということで単独名義にしていた。その母親が死去したため、お子さんは遺言の検認裁判がハワイ州で必要となり物件を売却又は引継ぐために弁護士代が$10,000ほどかかってしまった。
「名義に入れなければ良かった」と後悔するケース
①お子さんにタイムシェアを引き継ぐ意思がなかった
お子さんを名義に入れていたが、タイムシェアはいらない、管理費の支払いが負担に感じるということで、望んでいないのに名前を入れられていた、とトラブルになるケースもあります。
②名義人が多いため、売却時の手続きが煩雑になった
タイムシェアを売却する際に、売主としてアメリカの納税番号の取得が必要であったり、パスポートの認証手続きで経費と手間がかかり、こんな面倒なことになると思わなかった、とお子さんに文句を言われた。あるいは、息子夫婦が海外赴任となり、売却時の手続きが煩雑になった。自分は名義を入れてくれと頼んだ覚えはないという事で気まずい思いをした、といったケースがあります。
④お子さんが離婚をし、財産分与の時に不利に働いた
お子さんが離婚をすることになり、財産分与の話し合いの中でタイムシェアも不動産所有として計上する必要があり、それが不利に働いた。
最後に
こちらの記事では、タイムシェア購入時に「名義に入れておけば良かった」と後悔するケースや「名義に入れてしまったために後悔した」ケースについてご紹介しました。名義を入れるかどうか検討する際のご参考にしていただけたら幸いです。