【瀬底byヒルトン】ヒルトンが日本のタイムシェアを始めます
ザ・ビーチリゾート瀬底byヒルトンクラブが2020年にオープンするということで、いよいよヒルトン念願の日本国内でのタイムシェア物件が実現します。私がヒルトンに在籍していた10年以上前から、「沖縄で第一号のタイムシェア物件を開発販売したい」とマーク・ワング社長から聞いていました。我々タイムシェア リセール不動産会社としても、今後の展開を楽しみにしています。
こちらの記事は2022年5月20日に更新されました。
1. 沖縄瀬底リゾート。「森トラスト」による開発。
沖縄にヒルトンのタイムシェア・リゾートをヒルトングランドバケーションズがオープンすると発表されました。タイムシェアとホテルの両方をまとめる正式名称はヒルトン沖縄瀬底リゾートです。不動産事業や都市開発を手掛ける『森トラスト』がヒルトングループと提携して、沖縄の瀬底島にホテルとタイムシェアの2棟からなるリゾートを開発。建設は 2018年に着工され、ホテルである「ヒルトン沖縄瀬底リゾート (仮称)」を 2020年にオープンし、そして翌年には会員制タイムシェア「ザ・ビーチリゾート瀬底 by ヒルトンクラブ」をオープンする予定です。→ 追記情報:2020年12月15日現在、「ザ・ビーチリゾート瀬底 by ヒルトンクラブ」(タイムシェア)は販売中です。2021年夏にオープン予定。
2. 沖縄 瀬底のヒルトン アジア初のプロジェクト
タイムシェアの運営はヒルトン・グランドバケーションズ に任されます。ヒルトンにとって、アジアでは初のプロジェクトになります。現在、ヒルトンのタイムシェアを利用できる日本人の会員は 5万6千組います。会員の希望する目的地にリゾートを作るというヒルトンの方針で、日本の会員からの要望が最も高かったのが沖縄でした。
「利用者の約 8割は日本人会員を予測しています。この施設ができれば、既存の会員はもとより新規の会員も増えるでしょう。当社のアジアでの開発の重要な一歩となるはずです」とヒルトンのマーク・ワング社長はコメントしています。
3. 沖縄 瀬底のヒルトン 全132室のスイートタイプ
ヒルトンのタイムシェアは、固定週か浮動週、オンシーズンかオフシーズン等、ニーズに合わせてリゾートの所有権を 1週間単位で購入する形式のものです。瀬底byヒルトンは132室の全てが海に臨むオーシャンビューで、1LDK-3LDKの間取りです。キッチンとリビングを備えた広々とした部屋に滞在できます。
森トラストが取得した 33万5131平方メートルの瀬底の土地に建設されるリゾートの全敷地面積は13万3791平方メートル。タイムシェアの延べ床面積は約1万5千平方メートルで、地上10階の建物にラウンジや屋外プールなどの設備があります。
地上9階建てで客室が300室以上あるホテルの方は、ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス(HLT)が運営します。こちらも全室から海が見渡せ、約2万1千平方メートルの延べ床面積にレストラン、フィットネスクラブ、スパ、屋内/外プール、チャペル、ビーチハウス等が完備されます。
国内外の旅行者に人気の沖縄は、2016年には前年比 11%増の 860万人の観光客を迎え、4年連続で過去最高の訪問者数を記録しています。しかし、森トラストの伊達美和子社長は「沖縄の観光客数はハワイに追いつく勢いだが、観光収入は大きな開きがある」とし、長めの旅行者向けであるタイムシェア施設の建設を観光収入増加につなげていく考えです。
アジアでのタイムシェアリゾート開発に関しては、マリオットがプーケットで成功を収めています。年始にIPOを達成した時に社長のマーク・ワング氏は、今後アジアのマーケットに注力すると宣言していました。ヒルトンのメンバーの方も今後の展開を楽しみにできると思います。
2022年5月追加情報
タイムシェアオーナー様向けに「瀬底のタイムシェアへのアップグレード」について記事をアップしました。