ヒルトンのリセール相場が上がる可能性がある理由
こんにちは。
今迄、下げ続けていたヒルトンのリセール相場が2016年に入り上る可能性が出てきましたので、その背景をご案內致します。
ハワイのタイムシェアのリセール相場が動く理由
現在におけるハワイのタイムシェアリセール相場は、日本円とドルの為替相場と、リゾート会社の「第一先取り特権」を行使しているかどうかで大きく変動します。
タイムシェア会社でいうと、ヒルトン、マリオット、ディズニー、ウィンダムのこの4社を見れば、この理由は明らかです。
それでは、各社の最近の動きを以下にご案內したいと思います。
ディズニーは、安定的に買い取りを実施しています。
日本の市場でも人気が出ているディズニーは、ブランドイメージをかなり意識したタイムシェア展開を行っています。
第一先取り特権の行使で言うと、正規販売価格の約半額以下での取引に関しては、買い取りの権利を行使しています。
ですので、ディズニーのリセール相場は正規価格の約半額以下には下がらないという安定した相場が確立されています。
これは、既に完売しているリゾートにも適応されているため、ディズニーのタイムシェアはメンバーとして辞めるときにも、今のところ半額で売れるという目処がつきやすい物件です。
マリオットは昨年の買い取りで相場が回復しました。
マリオットは一時買い取りを行わなかった為、$10,000未満の物件が多く存在しましたが。現在は、昨年からの買い取り権行使により安価な物件がかなり無くなりました。
今後は、現在買い取りを行使している正規価格の約1/3の価格で安定するか、それ以上の価格に推移するかの相場見込みではないかと思われます。
なぜか、ウィンダムは買い取り権利を行使したことがありません。
ウィンダムに関しては、買い取りの権利を行使したことが過去ございません。その為、リセール相場が下がったままとなっています。
タイムシェアのリセール自体市場規模自体が小さいため、価格の変動が起きやすいと言えますので、もしウィンダムが買い取り権利を行使してくれれば、価格の相場は短期に回復すると思われえます。
ヒルトンが2015年の年末から買い取りを実施しました。
ヒルトンはグランドアイランダーの販売を開始した2014年10月から買い取り権利を行使していませんでした。その為、昨年はヒルトンのリセール価格が、過去最低を記録するほど下がった状態になってしまいました。現在の売出物件リストを見ても$10,000未満の物件が多く存在します。
ようやく昨年12月末に買い取りを開始したため、今後2016年は相場が上向くものと予想されます。但し、円とドルの為替レートの変動も受けやすい市場ですので、もし急激な円安になると売出物件が増加して価格の上昇にブレーキが掛かる可能性もあります。
今後の状況に関しては、買い取りの実績や状況をこのブログでご案內して来たいと思います。
くじら倶楽部
中山孝志