ワイマナロのゴミ埋立地

ワイマナロ・ガルチのゴミ埋立地の運営を 2028年 3月 2日まで延長する許可を州土地使用委員会(LUC)が下しました。
埋立地のあるオアフ西部地区では、数十年にわたってゴミ処理場閉鎖と移動の議論が交わされ続けています。いままで数えきれないほどの閉鎖の要求があがりましたが、約束の期限が近づくたびに何度も延期されてきました。
ワイマナロの埋立地は、30年前の 1989年9月にカへ岬に設置されました。ハワイ電力工業のカへ発電所に隣接する約 64.5エーカーの土地に、運営施設と高さ 120メートルまでの制限があるゴミの埋め立て場が作られました。
ハワイの廃棄物管理には 15年間の運営契約が与えられます。しかし 1999年に、15年延長の契約が交わされ、その後、埋め立ての高さを 130メートルまでに増やす代わりに、2005年末までに運営を停止することを保険医療省が要求しましたが、翌年 LUCが 21エーカーの拡張と 2008年までの延期を許可しています。その後も停止の要求と延期が繰り返され、2009年には「収容量が限界になるまで」との要請が半ば認められる形になっていました。
近年、オアフではサーマルリサイクル(廃棄物を焼却し、発生する熱エネルギーを利用する)が進み、埋め立てられるゴミの量は減っています。しかし、残った灰の廃棄や、定期的に行われるサーマルリサイクル施設「H-POWER」のメンテナンス中のゴミ処理のために、埋め立て施設は不可欠です。
ワイマナロの埋立地を閉鎖するためには新しいゴミ処理場が必要ですが、代わりの立地が決まらなかったことが、延期が繰り返されてきた理由です。現時点でも代替地は未定です。