超高級ホテル「エスパシオ・ジュエル・オブ・ワイキキ」オープン
常に高級を求める、選ぶなら一番良いものを選びたいという方に、ワイキキで一番宿泊費の高いと思われるホテルが誕生しました。カラカウア通りに面したワイキキの一等地に 9月7日、一泊 3千ドルから 1万ドルという超高級ホテルがオープンしました。
「エスパシオ・ジュエル・オブ・ワイキキ」
「エスパシオ・ジュエル・オブ・ワイキキ」は日系企業の「興和ワイキキ社」が「アストン・ワイキキ・ビーチサイドホテル」を 2500万ドルで購入し、5000万ドルを費やして改装したものです。
改装前は88室あった客数が 2~3ベッドルームの 1室 1フロアに改造され、全 9室限りの超高級リゾートに生まれ変わりました。約 210平米の一室あたりの改装費用が 560万ドルと、ハワイ中のホテルで最高の投資額となりました。
トップクラスの豪華さとサービス
厳密には「海辺のホテル」でこそありませんが、内装の豪華さはもちろん、部屋からの景色は壮観で、大型キッチンやジャグジー付きのバルコニーがあり、1日 2回のルームクリーニング、コンシェルジュ、バトラー、カーサービスなど最高級のサービスを提供しています。また各部屋にはiPadとブルガリのアメニティが用意されます。
屋上のインフィニティ―プールを見渡す野外デッキや、部屋で料理をつくってくれるプライベートシェフのサービスも利用できます。
Video by Dennis Oda / doda@staradvertiser.com
コンセプトは「超高級」
ハワイでは今年前半の旅行者消費額が、前年度を 3%下回る一日平均一人当たり $196でした。それにも関わらず、エスパシオホテルの開業に莫大な投資が行われたことには理由があるようです。全体でみるとハワイの今年前半の客室稼働率は低下していますが、高級ホテルは横這い、超高級ホテルでは上昇しています。高級ホテルも 6月の稼働率は 81%で、前年同期比で 7%上昇しています。平均宿泊料は 2%増の 548ドル、RevPAR(宿泊料金に稼働率を掛けた数値) にいたっては前年同期より 10%の増加で 443ドルでした。エスパシオを経営する「アクア・アストン・ホスピタリティー社」は既に、エスパシオのすぐ隣の区画に全室スイートの「アストン・ワイキキ・ビーチタワー」を経営しています。セレブがよく利用する高級ホテルです。「宇宙」を意味するエスパシオは、さらにその上をゆく贅沢な体験を目指して設計されたホテルだということです。
タイムシェアでも価格が手ごろな物件と、高額なペントハウスが良く売れています。ハワイにおいては色々なサービスや市場で2極化が進んでいるという見方がありますが、この超高級ホテル「エスパシオ・ジュエル・オブ・ワイキキ」の今後の展開が楽しみです。