ホノルルのダウンタウン等でオフィスの空室が増加
ハワイの不動産関連情報をご案内します。今回は、オアフ島のオフィスの空室が、過去一年にわたって増加し続けているというニュースです。
先日、知り合いの投資家の方から米本土の一部では、既に不動産価格が下がっていると伺いました。米国の場合、不動産価格の変化は、東から西に動くと言われています。一つの参考情報としてお読みいただけたら幸いです。
企業向け不動産サービスの『コリアーズ・インターナショナル』社の調べによると、オアフのオフィスの稼働面積が今年の第2四半期に 26,040平方フィート(約 2,419㎡ )減少しており、今年の初めから合計すると 52,687平方フィート(約 4,895㎡)も少なくなっているそうです。
去年一年間では 140,000平方フィート(約 13,006㎡)以上のオフィス面積からテナントが退去しています。
同社の統計によると、オアフのビジネス中心地、ホノルルのダウンタウンのオフィスが、その他 7か所のビジネス街と比べても、目立って空室を増やしています。中でもホノルルの高級オフィスビルが顕著で、今年 6月末の調べでは過去最大の空室率を記録しました。
今年度末にはオアフ全体でも、20年前の 13.7%を破り、14%以上のオフィスが空室になると予測しています。
別の商用不動産サービス会社『CBRE』の報告では、ホノルルのダウンタウンのオフィス空室率が 6月末には過去最大の 19.4%に達し、その収入を補うためにビル所有者が駐車料金を引き上げているといいます。
ダウンタウンの駐車料金は前年より 8.1%上昇しており、高いところではひと月 $427まで値上がりしています。
コリアーズの調べでは第2四半期のオフィスの基本賃料は 20年来最高額の、ひと月 1平方フィートあたり$ 1.75でした。しかし、オフィス入居者を増やすために賃貸料の引き下げを図るビル所有者もでているとCBREは報告しています。CBREの統計によるとオアフ島の平均賃貸料総額(賃料+不動産税+管理費)は 1平方フィート $ 2.97でしたが、ホノルルのダウンタウンエリアではそれより低い $ 2.85でした。
また、入居者を増やすためにオフィスビルを住宅兼用に変更することを検討しているオーナーもいるようです。