オアフの太陽光発電所「より良い環境の為に」
ハワイでは、再生可能エネルギープロジェクトが進んでいます。
オアフ島のミリラニ、ワイピオ、カワイロアの三カ所に新しい太陽光発電所が設置されます。
一年後にはオアフの 3万2千世帯の電力がこの 3つの太陽光発電所でまかなわれる見通しです。
発電所の建設は、テキサス州ヒューストンを拠点とする『NRGエナジー』社の子会社が、3億ドルを超える工費をかけて着工します。資金の一部には州の給付付き税額控除があてられます。
あわせると東京ドーム約 52個分の広さがある敷地は、以前はサトウキビやパイナップルの農場でした。太陽光発電所設置の認可の条件として、ワイピオとカワイロアの発電所では、牧場主との共同経営で羊が放牧されることになっています。
ワイアルアに近いカワイロア発電所は、およそ 50万枚のソーラーパネルを設置し、発電量 49メガワットのハワイ最大の太陽光発電所になります。ついでワイピオ発電所が 45.9メガワット、ミリラニは 14.7メガワットと、合計 110メガワットの電力が 新しい再生可能エネルギー発電所で生産されることになります。
現在、ハワイ最大の太陽光発電所はワイアナエにある 発電量 27.6メガワットのもので、カリフォルニア州サンディエゴを拠点とする『ユーラス・エナジー・アメリカ』が所有しています。
オアフ島が使用する全エネルギーのうち、現時点で再生可能エネルギーが占める割合は約 20%です。新しい 3つの発電所の建設で、この割合は 23~24%に上昇します。
パーセンテージにすると多少の上昇に見えますが、これは、3万2千世帯分のクリーン・エネルギーの増加と、排出される 9万トンの温室効果ガスの減少を意味しています。そして、石油の輸入量を 約 114万リットル減らすことができるそうです。
ハワイで去年一年間に追加された住宅用ソーラールーフや商業用プロジェクトの生産する太陽光発電量の合計が 100メガワットでした。新たな 3つの発電所の設置で、すでにこの量を上回る電力が生産されることになります。
生産される州最大量の太陽光電力は『ハワイ電力会社(HECO)』が 22年契約で 1kWh 平均約 11セント(カワイロアから 11セント、ミリラニから 11.4セント、ワイピオから 10.4セント)で購入します。これはHECOに供給されている電力の最低価格で、消費者の光熱費の軽減につながると言われています。
素晴らしいハワイをきれいな状態で後世に残すために、環境保存についてもくじら倶楽部として考えていきたいと思っています。