平均$240というホテル代は上がる。順調なホテル業界。
最近、ハワイのホテル代が上がったと良く話題にでます。世界のトップリゾート地であるハワイのホテル事情に関するニュース記事をご紹介します。アメリカの景気の良さが他島の好調を支えているようです。
1. 順調なホテル業界
ハワイのホテル業界は10月も引き続き業績を伸ばし、今年全体を通じて好調でそた。
州全体の客室利用率は横ばいでしたが、平均宿泊料金が上がったことで 10月の売り上げが伸びました。
『KV&アソシエイツ・ホスピタリティー・コンサルティングLLC』と『STR Inc.』の調査をまとめた報告書を、ハワイ観光局(HTA)が 11月末に発表しています。
今年 10月のハワイの客室利用率は、去年の同時期に比べて 0.1%増の 78.6%でした。
対する平均客室単価(ADR)は、去年に比べておよそ 4%高い 240ドルとなりました。一室あたりの平均売上高(RevPAR)が約 4%増の189ドルでした。
『RevPAR』とは、宿泊費総額をホテルの全客室数で割って、一部屋あたりの収入を計算した数値です。客室利用率と平均宿泊料を同時に考慮した収益性を表すために、ホテル業界でよく使われる指標です。
2. ハワイ島が特に好調
10月の客室利用率は、オアフ島では 2%ポイント低下、マウイ島では変化がありませんでしたが、ハワイ島では約 5%ポイント伸びて 72.9%、カウアイ島では 6%ポイント増の 77.1%でした。
ADRはハワイ全土で上昇しましたが、マウイ島がとくに大きな伸びをみせました。
RevPARはオアフ島では少しだけ減少しましたが、マウイ島、カウアイ島では増加、ハワイ島ではとくに大幅に上昇しました。
今年 1月から 10月までを通算すると、RevPARは前年同期費約 6%増の 210ドル、ADRは 4%以上増えて 261ドル、客室利用率は 0.9%ポイントだけ上って 80.3%でした。オアフ島での客室利用率が下がったのに対して、マウイ島、カウアイ島、ハワイ島では伸びています。
この期間のホテルの業績をホテルの種類別にみると、エコノミーや中級ホテルよりも、高級ホテルが好成績です。
3. バケーションレンタルやホテルが増えている
「バケーションレンタルの進出やホテルの数が増えていることが客室利用数に影響していることは確かですが、その分ハワイに到着する旅客機の便数も増えていて、どちらかといえばプラスの面が大きい」と、KV&アソシエイツのキース・ビエイラ社長は分析しています。
観光コンサルタント『チャーチル・グループLLC』のべス・チャーチル社長も、宿泊先の選択肢の増加をホテルの客室利用数の伸び悩みの理由にあげています。
しかし、ハワイの観光業界がここ数年の間に高額消費者と近隣島への観光客誘致に力を注いできた成果で、価格が上がってもホテル滞在を選ぶ客層は健在すると語っています。
3年ぶりにハワイ来た友人が、「ずいぶん街並みが変わったな」と言っていました。常に変化するハワイは、観光客の人たちにとっても魅力満載です。この数年ハワイに切られていない方は、是非、インターナショナルマーケットプレイスや再開発中のカカアコ地区、若者向けに生まれ変わっているソルトなど、新しい街並みを楽しんで下さい。
今回もブログをお読みいただき、ありがとうございました。
くじら倶楽部 中山孝志