リセール物件は間違っても前のオーナーのローンを引き継がない3つの理由
最近、苦情というか慌ててご連絡を頂くお客様が多いので、アメリカの不動産制度と権利書に関してご説明したいと思います。
その理由は、リゾート会社の販売の方から、「あなたの物件は前のオーナーのローンが残っている、予約ができなくなっています~。」という話を聞いて、慌ててご連絡を頂くというものです。アメリカの制度的にあり得ない話ですので、ここにその理由を説明しておきたいと思います。
エスクローによる権原調査
アメリカの不動産制度は世界の中でもトップクラスのシステムを持っており、売買が成立した後、権原の調査というものが行われ、不動産に対する抵当権や瑕疵が無いかを調べた上で移転登記が行われます。日本言う司法書士に該当するエスクローという会社が物件を調査し、ローンや管理費の未払いがある場合には、全てを精算してから移転登記をする仕組みになっています。
タイムシェアの権利書
タイムシェアは日本で言うリゾート会員権のようなものですが、タイムシェア法で不動産登記する制度を用いています。つまり、上記の権原調査を必ず移転登記前に行い、ローンや権利費の未払いは精算してから移転登記が行われます。仮にリゾート会社の経営破綻が生じたとしても「倒産隔離」として権利には何ら影響しません。日本のマンションと同じように管理会社が変更となり、オーナー組合に保全されている管理費を引き新しい管理会社が継ぎ、運営が継続されます。
まとめ
このように、リセール物件だからローンが残っている、或いは、前のオーナーの管理費の未払いが残っている事は、システム的にあり得ない話です。これは、ハワイの不動産免許を持っている人や別荘を持っている人であれば一般の知識として知っている情報です。ですので、前のオーナーの未払いが残っているという話しがでた場合には真実でないと思って下さい。
また、オーナーサービスは、ローンや管理費の未払いをコンピュータ上で各社瞬時に見ることができるようになっていますので、もし心配な方はオーナーサービスや予約センターに電話することで再確認することが可能です。
くじら倶楽部では、日本の方が安心してストレス無くタイムシェアを楽しんで頂きたいと願っています。もし、リゾート会社との間でのトラブルなどでお困りの場合には、遠慮無くご連絡頂ければと思います。誰に相談してよいか分からないという方も多いかと思います。
物件の売買に関係なく、くじら倶楽部ではタイムシェアに関するお困りごとであれば、できる限りのお手伝いをさせて頂きたいと思います。