タイムシェアの年間管理費について
タイムシェアの購入を検討されるお客様がどうしても気になることとして、タイムシェアの年間管理費があります。
ここでは、年間管理費について、わかりやすいようにヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブ(HGVC)を例に、以下のポイントにしたがって説明します。
- タイムシェアの年間管理費とは?
- 年間管理費は、何に使われるか?
- 年間管理費は、いつ、どのように支払うか?
- タイムシェアの年間管理費の支払い義務と延滞。
- タイムシェア 隔年タイプの年間管理費は?
- タイムシェア リセール(中古物件)の年間管理費は?
1.タイムシェアの年間管理費とは?
日本のマンションにはオーナー組合があり、そのオーナー組合から委託された管理会社がそのマンションの管理運営を取り仕切る仕組みになっているのが通常です。アメリカのタイムシェアも同様に、オーナー組合(Owners Association)が存在し、そのオーナー組合が管理会社であるリゾート会社に物件の管理委託をするという形をとっています。
では、タイムシェアの年間管理費の具体的な金額は、どのようにして誰が決めるのか?まず、管理会社が次年度の経費を算出し予算をオーナー組合に提出。オーナー組合の総会にて、それが承認されると、次年度の年間管理費が決定されます。つまり、年間管理費の金額は、最終的にオーナー組合が決めているということを十分に理解してください。
ヒルトンの年間管理費一覧はお役立ちページよりダウンロードすることができます。
2.年間管理費は、何に使われるか?
オーナーが支払う管理費は物件の広さにより、決定します。物件が大きければ、それだけ維持費も上がります。一方で、オーシャンビューやガーデンビューなどの景色によって年間管理費が違うということにはなりません。
年間管理費は、主に以下の内容に使われます。
(水道光熱費、内装、設備、清掃、人件費、保険など)その物件を維持していく上での基本的な必要経費です。部屋をきれいに掃除し、設備補充、内装や外観の維持、それに携わる人への経費など。
(家具・家電などの資産準備金や建替え費用、営業準備金)家電などの大きい資産などを準備していく費用、またそれを管理とり行う費用ということへ積立金をして活用するというもの。
(災害や緊急時の場合の費用の備え)
3.年間管理費は、いつ、どのように支払うか?
ヒルトンのタイムシェアリゾートの年間管理費の請求書は、その前の年の12月に送られてきます。 そして、翌年の1月1日までに全額を一括で支払うことになっています。ここで、ヒルトンの例をとって、支払い方法を列記します。
- HGVCのサイトから、クレジットカードで支払う。
- 東京の予約センターに電話し、クレジットカードで払う。
- 海外送金で払う。(送金手数料がかかります)
- アメリカの銀行口座がある方は、その銀行の小切手を郵送する。
このようにヒルトンでは、東京の予約センターに連絡して支払いやインターネットでクレジットカード払いというとても便利がシステムが存在します。
実施には、それぞれのリゾート会社によって、支払い方法が異なりますので、はじめにきちんと把握しておく必要があることを念頭に入れておいてください。というのも、この年間管理費の支払いを滞納すると、ペナルティーが発生し、最悪の場合は物件が競売にかけられるということにもなる恐れがあるからです。
4.タイムシェアの年間管理費の支払い義務と延滞。
1月に支払わなければならない年間管理費を滞納したらどうなるかということを説明します。ヒルトンでは、1月1日から40日超過した場合、延滞料金が発生するので、注意が必要です。
まず、期限内に支払いが行われなかった場合、延滞料金とその物件の年間管理費の1%の金利も追加され請求されます。3ヶ月以上滞納すると、Collection Agency(取立て代行業者)に依頼が行き、その費用としてまた金額が加算されます。さらに支払いを滞納した場合は、最終的にオーナー組合から物件を競売にかけられるということになる可能性もあります。
海外とのやりとりには時間がかかることを頭に入れ、年間管理費の支払いは、支払期日までに支払いを済まされるよう、ご注意ください。早めに支払いをするということは、もし何らかのトラブルが発生した場合でも十分余裕をもって対処できるということにもなります。また年間管理費は、物価上昇に伴い年々少しずつ上がっていっています。
5.タイムシェア隔年タイプの年間管理費は?
「では、隔年タイプの年間管理費はどのように支払いをするのか?」という質問を受けることがあります。隔年タイプのタイムシェアには、奇数年タイプと偶数年タイプとがあります。その隔年タイプは、一年おきに1週間分のポイントがもらえ、そのポイントがもらえる年にだけ、年間管理費を全額支払うというシステムとなっています。つまり1年おきの支払いです。
ここでひとつ注意することがあります。ヒルトンの場合は、ポイントが発生しない年は、年間管理費は払いませんが、ヒルトンの会員費(クラブメンバー料金)の支払いがあります。これは、会員向けに発行するニュースレターや会員用ガイドなどといった会員向けのために使われるもので、物件維持費(=年間管理費)とは異なるものです。ちなみに、これは会員として毎年払うものです。
6.タイムシェア リセール(中古物件)の年間管理費は?
リセールの場合、「利用開始年度がいつからになるか」で支払い開始が決まってきます。例えば、2021年に購入し、利用開始が2022年からとなると、2022年からの年間管理費を支払うことになります。また、その年の途中で購入しても、年間管理費はその年の全額を支払うことになるのですが、一年分のポイントも全て手に入るということにもなります。
そして、年間管理費の金額は、新規のタイムシェアとリセールとでは、全く違いはありません。タイムシェアといえども不動産であり、物件に対する義務や責任といったものはその持ち主たる者には必ず伴うものです。きちんと、支払いやその他の責任をを果たし、上手くタイムシェアとお付き合いしてくださいますようお願いいたします。