【中山孝志の連載】タイムシェアで後悔する2つのパターン (1/7)

皆さん、こんにちは。ハワイにあるタイムシェア専門の不動産会社、くじら倶楽部代表の中山孝志です。こちらの連載では、ヒルトンのタイムシェアを買いたい人に向け、全7回に分けて、ヒルトン・タイムシェアをお得に買えるリセール(中古物件)購入ついてご案内いたします。初回となる今回は、私、中山孝志の自己紹介と、リセール購入の基本について、ご紹介いたします。
私は現在、くじら倶楽部の代表をしておりますが、その前の10年間は、ヒルトンのタイムシェア販売チームでハワイ側の責任者をしていました。その期間を合わせて、この業界に20年以上携わっていますが、なぜこれほどまでに「タイムシェアを活用して喜んでいる人」と、逆に「ストレスになってしまう人」がいるのかと、不思議に思うところがありました。
この連載は、そのようにタイムシェアを買ってストレスになったり、後悔したりする人を少しでも減らしたい、と言う私の思いから執筆しております。そして、この連載を通して、当社の理念の1つである、 「ハワイを通じて人々に喜んでいただく」為にも、タイムシェアをリセールでお得に購入していただき、賢く経済的なバケーションを実現して頂ければと思っています。
繰返しとなりますが、こちらの連載はタイムシェアの中古売買(リセール)での購入に興味を持っている人向けの内容となります。
●タイムシェアで後悔するパターン
私は、これまで、タイムシェアを買って楽しむはずが、逆にストレスを抱えたり、後悔したりしている人をたくさん見てきました。これらの人々をよく観察してみると、一定の法則がありました。
その法則は、大きく分けて次の2つとなります。
- タイムシェアに向いていない人が勢いで購入してしまった場合
- 自分に合っていない物件を選んでしまった場合
1つ目の「勢いで購入してしまった場合」とは、タイムシェアの販売説明会に参加し、舞い上がってその場でよく考えずに即決してしまうケースです。2つ目の「合っていない物件を選んだ場合」とは、例えば、自分の旅行スタイルに合わない物件を選んだケースが挙げられます。
そして、この2つのことから言えるのは、「タイムシェアに向いている人が、自分に合っている物件を選ぶことができれば、楽しいバケーションライフが待っている」と言うことです。ここを間違わなければ、毎年ストレスなく大切な家族とハワイを楽しむことができるのです。
●販売説明会で即決をしてしまう仕組み
お伝えした通り、私は現在、くじら倶楽部の代表をしておりますが、その前の10年間は、ヒルトンのタイムシェア販売チームでハワイ側の責任者をしていました。
その経験から、販売説明会の裏話をご紹介しますと、もともとアメリカ人向けに「90分の販売プレゼンテーション」で、「タイムシェア購入を即決いただくノウハウ」がありました。そして、日本人向けには、そのノウハウがアレンジされて確立されているわけです。
実は、タイムシェアの説明会では、その場で購入を決めたくなるように、11個の仕掛けあります。これらのテクニックや仕組みは、セールススキルやマーケティングを学んだ人でも中々気付かないものも含まれます。
日本の市場にタイムシェアというコンセプトがあまり知られていない20年前でも、ヒルトンのタイムシェアは非常によく売れました。なぜならアメリカでは、既に30年以上の業界ノウハウが存在しているからです。
最近ではワイキキの物件に限らず、ヒルトンが日本で開発した沖縄の瀬底島の物件も、順調に売れていると聞いています。このことから、日本向けにアレンジされた販売説明会のノウハウが、とても有効である事実がよくわかりますね。
こちらの連載では、このようにリゾート会社側の裏情報も隠さずご紹介することで、タイムシェアを賢くお得に購入する方法をご紹介します。
●失敗しないタイムシェア
そして、そのタイムシェアを賢くお得に購入する方法こそが、タイムシェアをリセール(中古市場)で購入する方法なのです。リセール購入とは、タイムシェアをリゾート会社から買うのではなく、誰かが一度所有した物件をそのオーナーから買うことになります。
車やオートバイ、高級時計など、今の世の中には様々なものが中古品として出回っています。新品と中古には、それぞれ長所と短所があるのは、ご存知の通りです。そして、タイムシェアにおいても、新品と中古には違いがあります。そのため、その違いを正しく理解した上で、正しい物件の選択をする必要があります。
まず基本として、新品となるリゾート会社が設定するタイムシェアの価格は、その部屋に10回泊まると元が取れる価格設定になっています。 つまり、新品で買ったとしても、10回その部屋を利用するなら、損はない価格というわけです。
一方で、ヒルトンの場合、リセールと言われる中古の市場での平均価格は、同じ物件が新品の約1/3の価格で買えます。初期費用が大幅に節約でるわけです。つまり正規価格で買ったメンバーさんが10回で元を取るところを、リセール市場で買ったオーナーさんは3~4回使って元が取れるわけです。
そのため、新品として購入したのと同じ部屋タイプに泊まっているにもかかわらず、リセールで購入した場合は、「1/3の費用で物件を購入できた」、「同じ予算で2物件買えた」ということが起こります。ほか、リセールで購入したことで、「20年分に相当する管理費と同じ額が節約できた」と言うケースもあります。
参考までにヒルトンが2000年に販売を開始したラグーンタワーの2 LDKオーシャンフロントの部屋を例に取ってご説明します。
〇リゾート会社の正規購入価格:$90,000
〇リセール(中古)価格:$30,000(差額$60,000=約660万円)
このように節約できる金額は$60,000となります。正規価格の予算があれば、リセール物件から物件を選べば2件目の物件を買ってもお釣りが出ます。ちなみに、正規で買ってもリセールで買っても、年間管理費は同じです。予約システムやチェックイン時の部屋割りも同じです。
●正規とリセールの違い
この連載の後半の回で詳しくお話しますが、ヒルトンの場合の正規物件とリセール物件の違いは、次の2つしかありません。
- リセール物件のオーナーは、エリートメンバーというVIP会員になれないこと
- 将来買換えをしたい場合にリセール購入した物件はヒルトンが下取りをしてくれないこと
つまり、この違いをしっかり理解し中古のデメリットが気にならなければ、ヒルトンのタイムシェアは、リセール購入すると新品の1/3で同じ権利が手に入るということになります。
今回お伝えした来たように、こちらの連載では、タイムシェアの良いことも悪いことも、そして業界の裏事情含めて正直にお伝えしていきます。その理由は、タイムシェアを購入したい皆さんの疑問、不安をクリアにして、後悔なくタイムシェアを活用していただきたいからです。
ですので、タイムシェアのリセール(中古)が気になる方、あるいはリセールで間違いのない買い物をしたいと言う方は、ぜひ最後の回までお読みください。
タイムシェアを購入したい方が、こちらの連載を最後まだ読んでいただけると、お得な物件を間違いなく買う事ができるようになります。その結果、今後のハワイの休暇を、より楽しく充実したものに変えることができます。
次回は間違った買い物を避けるためにも、「タイムシェアをすぐに買ってはいけない4つのタイプ」と、「物件を選ぶための5つのポイント」をお話しします。