タイムシェアを買う人・売る人にドル建て口座が役立つ理由
アメリカのタイムシェア物件を買う方・売る方は、ドル建ての口座あると役立つのをご存知ですか?なぜなら円とドルの為替レートの変化の影響を少なく済ませられるからです。
こちらの記事では、どのような時に為替の影響を受けるか考察し、為替の影響を抑える方法をご紹介したいと思います。
目次
成約してから最終の決済をするまでに為替は変動し続けます
アメリカのタイムシェアの売り買いはドルでの決済となります。買主様の場合、成約をしてから、残金を支払うまでに2−3ヶ月の期間があります。売主様の場合には、成約をしてから、売却金を受け取るまでに約3ヶ月の期間があります。ともに問題なくスムーズに行った場合のケースです。成約してから最後のお金の決済があるまでの期間に、円安になったり円高になったり為替が変動し続けます。
為替変動で不利益になる2つのパターン
買主様:購入を決めてから、残金を支払うまでの間に円安になってしまいます
売主様:買手が決まってから、売却金の送金されるまでに円高になってしまい、予定より少ない円が送金されてくる
為替が変動して損をしたからといって請求をすることができません
前述した為替変動の例により損をしたからと言って、その差益分を請求することはできません。弊社でタイムシェアを購入した場合のお話になりますが、売主様と買主様の間で結ぶご契約書の中に、為替変動に関する条項がございます。「取引の過程で米国または外国通貨の変動により損失を負う可能性があることを理解する」という内容です。
ではどのように為替に左右されないタイムシェアの決済ができるのか?続いてご紹介したいと思います。
為替に左右されないタイムシェアの決済はドル建て口座を作ること
円安、円高など為替による影響を抑えるためにおすすめなのがドル建ての銀行口座を作ることです。外貨預金は日本の銀行などで作ることができます。
買主様がドルで購入金を支払うメリット
ドル建ての銀行口座を作り、円高の間に円をドルに変えておくと、タイムシェアの購入をする際の支払いに「ご自身で納得した円高の時のレートで変えておいたドル」を使って支払うことができます。支払うタイミングで、たとえ円安であっても、既にお得に変えておいたドルを使用することができるのです。
売主様がドルで購入金を支払うメリット
まずは、売却金をドル建ての口座で(ドルで)受け取ります。その後、「円安の時に円として出金する」ことができますので、ご自身で納得するレートで円で受け取ることができるのです。
外貨預金は日本円の預金よりも金利が良いそうです
又、余談にはなりますが、外貨預金のメリットは他にもあるそうです。銀行により異なる話だとは思いますが、外貨預金は金利が国内預金よりも高いそうです。こちらのメリットもぜひドル建ての銀行口座を作る際に検討されてみて下さい。
ドル建て口座を作るにあたり確認しておく事項
銀行や口座により条件が異なりますので、これらは最低限確認し比較をしましょう。
・開設費用や維持費
ドル建て口座の開設費用や維持費がないか確認しましょう。
・為替コスト
円からドルにする際、もしくはドルから円に両替する際に、為替レートと銀行の手数料がかかります。銀行によって1ドルにつき1円かかるところもあれば、1ドルにつき数十銭の銀行もあるそうです。
・海外送金ができるか(買主様向け)
ドル建て口座からドルで海外送金ができるか。又、海外送金できる場合の送金手数料も確認しておきましょう。
・海外からドルを受領できるか(売主様向け)
ドル建て口座に海外(アメリカ)からドルを受け取ることができるか。又、受領できる場合の各種手数料も確認しておきましょう。
まとめ
今までの経験から、円安の際には「売り出し物件が増加することで逆に相場が下がる」という現象が起こります。売主様にとっては日本円での手取りが円安にもかかわらず、さほど変わらないということも少なくありません。また、逆の発想をすれば、買主様にとっては掘り出し物件に巡り合える良いタイミングなのかもしれません。
いずれにせよ、ドル建ての銀行口座を作ることにより、円安や円高に左右されないタイムシェアの取り引きができるご準備もぜひご検討ください。
(ご注意)ご自身のリスクでドル建て口座の開設をご検討ください。