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日本とアメリカの権利書の違い = 原本は不要です

日本とアメリカの権利書の違い = 原本は不要です

お客様から頂いたご質問に関してご案内致します

通常、タイムシェアを購入すると、リゾート会社の販売担当から、「権利書は半年から1年後に郵送で届きます」という、案内を受けます。日本では、権利書の原本が重要になりますが、アメリカの場合には仕組みそのものが異なりますので、原本という概念がございません。

以前、私がリゾート会社で勤務していた時に、登記済の権利書がお客様のご自宅に郵便で届かずに紛失してしまったことがあります。そのお客様は、心配になり「必ず探しだして欲しい!」とクレームになった経験があります。ハワイ州に登記される権利書は、一度登記されると日本の住民票のように何通でも証明書を発行することが可能なシステムになっています。

では、なぜヒルトンなどで購入した後に権利書が1年後に届くのでしょうか?具体的には、登記の流れが以下のようになっていることをご理解頂くと分かりやすいかと思います。

まず、エスクローという日本でいう司法書士に該当する会社が、登記所に書類を持込み、受理スタンプを頂きます。そして、提出した原本は、登記所でマイクロフィルムに保存され、その後原本がお客様のご自宅に返送されるという仕組みになっています。

ですので、そのマイクロフィルムへの保存が溜まっており、登記所での処理に時間がかかると一年以上かかる場合もあります。また、ヒルトンのグランドアイランダーのように、建物が竣工する前に購入した場合には、登記所で移転登記が完了するのが建物が竣工してからとなりますので、購入日から2年以上経ってから権利書が届く場合もございます。

万が一、ご自宅に権利書が届かない、或いは、届いた権利書を紛失してしまった場合でも、権利書を再発行して頂き、再度取り寄せることが可能ですので心配は無用です。日本の住民票と同じように登記所から何通でも再発行が可能なのがハワイの権利書となっています。

今回は、ちょっとした「タイムシェアのマメ知識」をご案內させて頂きました。

くじら倶楽部
中山孝志

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