カカアコ開発プロジェクトの現状を見てきました
現在、空港とワイキキの間、アラモアナセンターの手前の地区(カカアコ地区)で建設中の複数の高層建物が目に入ります。
知っている方も多いと思いますが、2012年10月に発表された「カカアコ再開発プロジェクト」の建物です。
このプロジェクトは、カカアコ地区に22棟の住居用ビルと、現在ある商業施設の倍の数の商業施設の建設が計画されています。
7月に、ワードウェアハウスが全店舗閉店し、日系スーパーのマルカイも先月閉店しました。
今回は実際に現地に行き、今の様子をお伝えしたいと思います。
クローズしたワードウェアハウス、マルカイマーケット
1975年にスタートしたワードウェアハウスは、ハワイの雑貨やハワイアンキルトといった観光客の方のショッピングスポットだけではなく、楽器屋やバレエ教室など現地の人々にとっても親しまれてきたショッピングセンターです。
現在のワードウェアハウスは柵と黒い布で囲われて中に入ることが出来ません。
今後、全ての建物が壊され、ゲートウェイタワーズと呼ばれる2つのコンドミニアムが建設され、2019年末に完成予定です。
公開されている資料によりますと、1ベッドルーム149 万8000ドルからあり、4ベッドルーム以上は500万ドルから販売されています。
そのワードウェアハウスの向かいにあるマルカイマーケット。
日系スーパーとして多くの日系人、またはハワイ在住の日本人の生活を支えてきましたが、19年の歴史に幕を閉じました。※本店はまだ営業しています。
手書きの閉店の看板を見ると寂しくなります。
マルカイマーケットの建物は今年年内に解体され、公共の広場「セントラルプラザ」になります。カカアコ再開発プロジェクトで建てられるコンドミニアムや商業施設の中心として、コミュニティ活動やファーマーズマーケットが開催される場所となります。
既に完成したコンドミニアム・ほぼ完成したコンドミニアム
ワード16シアターの海側の向かいにはすでに1棟、コンドミニアムが完成しています。
「Waiea Tower」と呼ばれるこのコンドミニアムは36階建てで全部で171戸からなります。
タウンハウスが10戸、ペントハウスが10戸です。
1階には、ワイキキから移転した和食レストラン「ノブ」が入っています。
「Waiea Tower」の斜向かいにあるのが完成間近のコンドミニアム「Anaha」
こちらは、38階建てで311戸からなります。うち73戸はタウンハウスとなります。
資料によりますと7階のアメニティフロアには、フィットネスセンターやラウンジだけでなく、ドッグパークやサンドバレーコート(ビーチバレー)も設置予定とのことです。
7階部分のプールは一部がビルの外に突き出ていて、真下を見ることができるスカイプールとなっています。
現在建設中のコンドミニアム
ワードに以前あった「スポーツ・オーソリティー」の向かいも現在建設中です。
こちらは「Ke Kilohana」と呼ばれるコンドミニアムで先ほど紹介した2つのコンドミニアムとは異なり、手頃な価格で購入できる低・中所得者を対象としたものになります。
こちらの建物を購入するには、アメリカ市民または、グリーンカードを所有していること、18歳以上、オーナーが居住すること、過去3年に不動産を所有していないことといった条件がいくつかあります。
次に、ワード16シアターの裏にも建設中のコンドミニアムがあります。
こちらは「Ae’o」と呼ばれる建物で、40階建て466戸からなります。2018年に完成予定です。1階に「ホールフーズ」が併設されます。
カカアコの再開発プロジェクトによってカカアコ地区が新しく発展していく姿を見てみて今後が楽しみでもありますが、ワードウェアハウスやマルカイマーケットのように昔から馴染みのある場所が無くなってしまったので少し複雑な気持ちにもなります。
今後もカカアコの再開発プロジェクトについては現地を訪れて写真とともにお伝えしたいと思います。