タイムシェア-知っておきたい“年間管理費”の知識 (その8)
ヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブ(HGVC)を例に、
年間管理費についてシリーズでお話ししてきました。
今回がシリーズの最後の記事となります。タイムシェアのプロの視点で少し意見を述べ、年間管理費についてまとめたいと思います。
(はじめての方は、どうぞ2月4日からお読みください。)
8.年間管理費について、プロの目からみた意見
年間管理費が年々上昇していく現実に、不満を持つオーナー達が増えているという現実があります。
しかし、前(2/4/09)にも説明しましたが、年間管理費の決定権はオーナー組合にあります。
各オーナーは、オーナー組合役員(ボードメンバー)に立候補する権利もあれば、役員を選挙で選ぶ権限も持ち合わせています。
自分で立候補する、または自分たちの声を反映してくれる人を役員に選んで、年間管理費について議論をしてもらうことも可能なわけです。
また、年間管理費を有効に支払えるように、前回(2/17/09)に説明したドル預金によって、値上がり分だけでも金利で支払うという方法に目を向けるのも悪くない話だと思います。
ここで気をつけていただきたいことがあります。
以前、ある相談を持ちかけられたことがあります。
それは、年間管理費の安いリゾートを持ち、そこのポイントを使い、ハワイのリゾートと交換するというのはどうか、、、というものです。
グッドアイデアと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には、9ヶ月待って交換リクエストでハワイに予約を試みたはいいが、自分の好きなところではない、または好きな時期に取れない・・・と後悔することになりかねません。
年間管理費の使い道(2/7/09の記事)の欄でも説明しましたが、あのような基本的な維持費が下がるというのは、現実的ではないと理解いただけると思います。
タイムシェアといえども不動産であり、物件に対する義務や責任といったものはその持ち主たる者には必ず伴うものです。
年間管理費の支払いやその他の責任をきちんと果たし、堂々とハワイのタイムシェアのオーナー気分を満喫していただきたいものです。
これで、年間管理費シリーズはひとまず終わりです。
また、お得な情報をお伝えしていきたいと思います。