タイムシェアの権利書を徹底解説
ヒルトンをはじめ、ハワイのタイムシェアをご購入されたお客様であれば、購入時に権利書というハワイ州の正式な書類が発行されています。今回は権利書がどのような書類なのかサンプルをお見せしてご説明したいと思います。また権利書にどういったことが書かれているか解説いたします。
どれが権利書なのか分からない等、基礎的な情報をお探しの方にもお役立て頂ければと思います。それでは、ハワイのタイムシェアの権利書について詳しく見ていきます。
目次
権利書とは
一戸建てやマンションなどの一般不動産と同じように、タイムシェアもハワイ州の政府にて登記を行い、正式な権利書(Deed)が発行されます。権利書には土地と建物などの不動産登記の内容が記載されています。権利書内で「元の所有者から新しい所有者に所有権を譲渡する」ことを宣誓しています。
権利書は何度でも取得できます
権利書の登記はハワイ州のBureau of Conveyances(所有権移転登記所)という事務所が管轄していて、日本の住民票のように何度でも取得することが出来ます。購入したタイムシェアの権利書がご自宅に届かない、または権利書を紛失してしまった場合でも、権利書を何度でも取り寄せることが可能です。ハワイ州の登記所から何通でも再発行が可能なのがハワイの権利書となっています。
くじら倶楽部で売り出しをご検討の方へ
くじら倶楽部では、ハワイ州のBureau of Conveyances(所有権移転登記所)からライセンスを取得して、権利書を取り寄せる権利を有しています。 当社で売出しを開始する際、 物件タイプが明確に分かれば、お客様が保存されている書類をお探し頂く必要がなく、弊社が登記所から直接権利書をお取り寄せ致します。
権利書が手元に届くタイミング
くじら倶楽部からタイムシェアをご購入の場合
くじら倶楽部からタイムシェアのリセール物件をご購入の際には、移転登記が完了した時点で、買主様にはハワイ州の登記所がスタンプをした登記済みの権利書が郵送されます。
リゾート会社から直販でタイムシェアをご購入された場合
直販でご購入をされた場合には、タイムシェアを購入した時期やリゾート会社により登記済み権利書の送付タイミングが異なります。例えば、建物がオープンする前に購入した場合は、登記済みの権利書がお手元に届くまで購入した時から1−2年かかることもございます。
権利書のサンプル
リゾートにもよりますが、権利書は6ページから12枚ほどの英語の文書で、1枚目の上の方に、直径2センチほどのハワイ州のスタンプが押してあります。権利書の1枚目には書類名が大きめの文字で書いてあり、Deed(権利書)という言葉が入っています。
以下のいづれかの書類名であることが多いです。
・Vacation Ownership Deed
・Vacation Ownership Interest Deed
・Vacation Ownership Program Deed
・Interval Conveyance Deed
ハワイの主要リゾート会社が作成した権利書のサンプルをご紹介します。権利書は作成するリゾートや弁護士によって書式が若干異なります。こちらでご紹介する書式でない可能性もございますので、ご了承のほどお願い申し上げます。今回ご紹介している権利書はリゾート会社から購入した場合の権利書のサンプルです。くじら倶楽部からタイムシェアをご購入された場合には、書式が若干異なります。
ヒルトンの権利書(サンプル)
アウラニの権利書(サンプル)
マリオットの権利書(サンプル)
ウィンダムの権利書(サンプル)
権利書の解説
最も重要な情報の記載があるのが、権利書の1ページ目とExhibit A(付属文書)であることが多いです。まずは、権利書で使用されている語句をご紹介したいと思います。
権利書で使用されている語句
Doc No
権利書の整理番号
特定の権利書に対して、ハワイの登記所が発行している整理番号です。
Contract No
契約番号
これはリゾート会社が管理して発行している契約番号です。
Tax Map Key No (TMK)
税金用地図番号
固定資産税上の番号で、ハワイ州が管轄しています。TMK番号が分かると、どの物件か特定することが出来ます。例えば、アウラニのTMK番号は(1) 9-1-057-35です。ヒルトン、グランドワイキキアンのTMK番号は2つあり、(1)2-6-9-3 と (1)2-6-9-2です。
ICN No
ICN番号
登記される物件の詳細情報を特定するための番号です。リゾート会社が発行していますが、ハワイ州の登記システムでも必ず確認される番号です。ICN番号には、建物のコードが組み込まれていたり、固定週の場合は、登記されている週が示されています。
Exhibit-A
付属文書 A
こちらの付属文書に利用年(毎年・偶数年・奇数年)、ポイント数、部屋タイプ、シーズンなど物件情報の記載があることが主流です。リゾートや担当した弁護士によっては1ページ目に近い箇所に記載があることもあります。
Grantor
譲渡者/売主
権利を譲る方のことを指します。
Grantee
譲受者/買主
権利を譲り受ける/購入する方のことを指します。
ヒルトンの権利書を解説
こちらのヒルトンの権利書の場合、1ページ目に購入者の名前、ICN番号、契約番号、登記日などの情報の記載があります。
↓今回ご紹介しているヒルトンの権利書には付属文書Aが付いており、利用年、シーズン、浮動週/固定週、部屋タイプなどの物件情報の記載があります。ポイント数は物件タイプにより調べることが出来ますので、権利書での記載がございません。
アウラニの権利書を解説
こちらのアウラニの権利書の場合、1ページ目に購入者の名前、ICN番号、契約番号、登記日などの情報の記載があります。
↓今回ご紹介しているアウラニの権利書には付属文書Aが付いており、ポイント数、ポイント発生月など、登記されている物件の詳細の記載があります。
マリオットの権利書を解説
こちらのマリオットの権利書の場合、付属文書Aがなく、お名前、登記日、契約番号、部屋タイプ、利用年などの大事な情報は1ページ目に記載があります。
ウィンダムの権利書を解説
ウィンダムの権利書の1ページ目は以下の通りです。
↓ 今回ご紹介しているウィンダムの権利書は付属文書Aがなく、7ページ目のポイント数、利用年などの記載があります。
最後に
タイムシェアも不動産ですので戸建てと同じように扱われ、ハワイ州へ登記されます。権利書は購入された方のお名前、物件の詳細が記載されている大事な書類です。タイムシェアのご売却やこれから購入する方のお役に立ていただけたら幸いです。
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