うっかりミスで管理費の未払いとなり、所有していたタイムシェアを失ってしまったケース多発?
タイムシェアのリゾート会社から管理費の請求書がたまたま手元に届かず、管理費の未払いとなり、物件を失ってしまったケースを今年になり数件ほど耳にしています。タイムシェアのオーナー様への周知のために、こちらの記事では管理費の未払いがあると物件がどうなってしまうか、そして、うっかり管理費の未払いとなってしまったケースをいくつか、ご紹介したいと思います。
タイムシェアの管理費の未払いがあると延滞金が発生します
所有しているタイムシェアの管理費の支払いが支払い期日から40日を過ぎますと(リゾート会社によっては30日)、リゾート会社規定の延滞金がかかり、その後、毎日延滞利息が請求されます。例えば、ヒルトンの場合、毎年1月1日までに管理費を支払わなければいけないですが、滞納をした場合、1月1日から40日超過すると延滞料金が発生します。また、延滞料金に加え、物件の年間管理費の1%の金利も請求されます。
続けて滞納すると競売にかけられることも
ある一定期間以上、管理費を滞納すると、リゾート会社は取立て代行業者(Collection Agency)に集金の依頼をします。このとき、取立て代行業者による取り立て費用も請求金額に加算されます。取り立て業者による請求があっても、管理費の支払いをしない場合、最終的にオーナー組合から物件を競売にかけられます。なお、ご参考までに、ヒルトンの場合、取り立て業者に滞納金の集金は3ヶ月滞納した時点で依頼をするようです。
重要!引っ越しやメールアドレス変更で請求書が手元に届かず未払いになるケース
残念なお話になってしまうのですが、引っ越しをしたために、所有していたタイムシェアが競売にかかってしまい、物件を失ってしまった方が今年数名いらっしゃいます。どういうことかと申しますと、引っ越しをしてリゾート会社に新しい住所を伝え忘れてしまい、管理費の請求書がたまたま手元に届かず、管理費の未払いとなったケースです。数ヶ月未払いが続くと、持っていた物件は競売にかけられた、オーナーでなくなります。こういったケースについて、くじら倶楽部の元へ今年はすでに数件ご相談が入っていますので、タイムシェアオーナーの皆様に周知をさせていただきたいと思った次第です。
他にもうっかりしたことで、管理費の未払いになるケースもございますので、ご紹介します。まず一つ目は、メールアドレスが変わったにもかかわらず、リゾート会社のオーナー登録情報をアップデートしなかった場合、メールで請求書が届かず、うっかり支払いをしていない状態になることが考えられます。メールアドレスが変わったら、すぐにリゾート会社に新しいメールアドレスを伝えましょう。また、ウィンダムなど管理費の支払いが毎月のクレジットカード自動引き落としの場合、カード決済ができないと未払いになってしまう可能性がありますので、クレジットカードの情報が変更になったらリゾート会社へのカード再登録が必要ですのでご注意ください。
チェックリスト
・管理費の期日を確認しましょう
・カレンダーに管理費支払い日のリマインダーを登録しましょう
・ご自身でオーナーサイトから管理費の支払いが可能です。請求書が届かなくても、こまめにオーナーサイトへログインし管理費の支払いについてチェックしましょう!
・引っ越しをしたら、速やかにリゾート会社へ伝えましょう
・メールアドレスを変更したら、速やかにリゾート会社へ伝えましょう
・毎月の自動引き落としの場合:クレジットカードが変更になったら、速やかにリゾート会社へ伝えましょう
最後に
住所、メールアドレス、クレジットカードなどが変更になった場合には、タイムシェアのリゾート会社へすぐに連絡をし、管理費の未払いが起こらないようにご注意ください。また、何らかのトラブルが発生しても、時間的な余裕があれば対処できる範囲内ですので、海外とのやりとりには時間がかかることを想定して管理費のお支払いは早め早めに行うと良いかもしれません。以上、タイムシェアオーナーの皆様に管理費の未払いにならないように、お伝えしたかったことです。うっかり管理費の支払いをしていなくて、タイムシェアを失ってしまったということが実際に起きていますので、皆様もぜひご注意していただければと思った次第です。