「ハワイのカーシェアリング」準備が着々と進んでいます
日本でも「シェアリングエコノミー」という言葉が広く使われるようになりましたが、自転車のバイクシェア「Biki」に続いて、カーシェアリングの実現に向けて、ハワイ行政も動いているというニュースのご案内です。
2019年7月、ホノルル市内の公共の駐車スペース合計 160台分をカー・シェア専用の駐車場とする法案が成立しました。
これによって、今まで誰もが使用可能だった 80台分のストリート・パーキング(路上駐車場)と 市営駐車場内の 80台分がカー・シェア専用となります。
法案19と呼ばれるこの法律は、今年 7月にホノルル市議会で 7対2 で決議されました。
カー・シェアリング会社に貸し出したスペースの料金は市の財源の一部となります。
また、同じ車を何人もの人が使いまわすことになるので、市内の交通量や車の数を減らす効果が期待できるということです。
カー・シェア企業に格安な料金で駐車場を貸し出すことの不満と、ただでさえ少ない公共の駐車スペースが取り合いになることを危惧して法案に反対している市民もいます。ホノルル市も、既存の駐車スペースの払下げではない、新しい駐車場の設置も可能な限り考慮すると言っています。
カー・シェア専用に使えるのは、レッカー車撤去区域以外の駐車スポットで、一街区に 2か所までとされています。また、専用駐車場としての使用が開始される 30日以上前には正確な場所が公示され、地域の自治会からの質問や考えを市議会で話し合う機会が作られます。
以下がカー・シェア専用駐車スペースの年間貸出料金になるそうです。
- ダウンタウン/シビックセンター(道路):2,475ドル
- ワイキキ(道路):4,380ドル
- その他の地域(道路):1,350ドル
- ダウンタウンの市営駐車場:3,150ドル
- その他の市営駐車場:$ 2,100
ハワイに住む地元の方からは、自転車のシェアバイク「Biki」は、非常に便利で使いやすいと好評です。このカーシェアリングがどのような利便性と経済効果を生むか想像できませんが、ハワイの新たな動きとして注目したいと思います。