人気のハワイ観光業は順調に成長、訪問者数は1千万を超える
引き続きハワイの観光業は堅調です。ハワイ州観光局(HTA)が先月発表した観光業績報告によると、今年 3月には史上最多の 90万3550人がハワイを訪れました。
例年、観光客が一番多い月は 7月で、今回塗り替えられた今までの最高記録 89万1878人は去年の 7月に達成されたものでした。
ハワイ行き航空便数が増えたことが観光客増加の大きな理由だと HTA はみています。
今年後半には サウスウェスト航空もハワイ市場に参入します。
ホノルルの他に、カウアイ島のリフエ、ハワイ島のコナ、マウイ島のカフルイ行きの航路を、今年中に開通すると サウスウェスト航空は先日発表しました。
太平洋を超えてハワイに到着した航空便の席数は 3月を通してすでに 120万席に近いものでした。前年同期を 12%上回り、過去のどの月と比べても最多の座席数でした。
今年全体の航空便の座席数は、前年度よりも 60万席以上増えると HTA は予測しています。
昨年 938万人の観光客がハワイを訪れ、年間旅行者の記録を更新しています。
大手観光会社プレザント・ホリデーのジャック・リチャーズ代表は、サウスウェスト航空のハワイ便が就航すれば、今年の年間訪問者は 1千万人を超えると予測します。
旅行者の増加は観光業界にはもちろん、外客消費額によって州にもたらされる税収入が増えたり、雇用数が増えたりと、住人にもメリットがあります。ヒルトン・ハワイとタートルベイ・リゾートの副社長、ジェリーギブソン氏は、近年のホテル業界の快進撃がトリプルダウンでハワイ州全体の好況を生み出しているといいます。
しかし、道が混み駐車場が減る、飛行機やヘリコプターの騒音が増える、行楽地は混み、インフラや公共施設の摩耗が早くなるなど、住人には不都合なことも多いようです。
観光地でも、訪問者が増えすぎると従来のサービスの質を保てなくなることを観光業界関係者は危惧しています。